藤井フミヤ19日発売! (2009/09/04掲載)

■樹海ドームの折り鶴はやぶれたか

文化会館のコラムではありますが、元担当者として大館樹海ドーム関連の話題を。
8月29・30日、広島修道大学駐車場で世界最大の折り鶴のギネス挑戦が行われ、01年のドームでの記録を更新した模様です(2日北鹿新聞)。クレーンで吊り上げる際に頭部が破損したようですが、とにかく屋外での挑戦は経験者に言わせれば無謀の極み。折り上ったこと自体称賛に値することで、その挑戦者精神と記録達成には心から拍手を送ります。

ただ、今回の広島の画像を見ると、つくづく大館での折り鶴は美しかったと思います。樹海ドームでの2回の折り鶴づくりで、設計と制作の指揮を執った日景範行さんのことばを改めて思い出します。「大きさの記録は今後破られることがあっても、この折り鶴の美しさは世界一」と断言した日景さんは正しかった。

ところで広島の折り鶴は紙の一辺が100mで、翼長(両翼を広げた長さ)は81・9mでした。理論上翼長は100m近くになるはずで、この記録なら抜き返すことはそれほど難しくありません。でも、個人的にはもういいかなと思います。理由は二つあって、ひとつは前述の「われわれは世界一大きくて世界一美しい折り鶴をつくった」という認識に変わりがないこと。もうひとつは、広島と折り鶴というある意味つきすぎた関係に軽々には対抗しにくいのです。大館で参加した誰にとっても折り鶴にはそれぞれの思いがあり祈りがあるわけで、それを、どちらがより正しいかみたいな比較にはもって行きたくないのです。そういうことでいかがでしょうか、畠山実行委員長。


■藤井フミヤが大館に?

チェッカーズがデビューしてから26年。早いものですねぇ。でも、そんなに経ってるなら大館の若者はチェッカーズもフミヤも知らないんじゃないかと心配になって、手近にいた高校生3人に聞いてみました。おお、3人とも知ってるって。

藤井フミヤの全国ツアー「F’Sシネマ」が12月5日(土)大館にやってきます。文化会館としても気合を入れて、主催事業です。なにしろ全国ツアーですからね、こういった公演で時々聞く「大館市民だけにチケットを売れ」という声にはお応えいたしかねますのでご了解を。

というのも、このところ文化会館友の会に全国各地から入会が相次いでいるんです。友の会の先行発売でフミヤのチケットをより確実に入手するためなのですが、遠くは福岡県まで会員の分布が広がりました。そして遠方の方が決まっていうのが「どうして大館にフミヤが来るんですか?」というセリフ。「大館なんかに」と聞こえるのはこちらのヒガミでしょうか。

不思議がられるのも道理で、14都市17公演の今回のツアーで人口8万人の大館は規模からいってまるきり異質なのです。ファイナルの武道館は別格としても、8都市が政令指定都市、3都市が中核市です。残る1つは千葉県市川市(47万人)で小岩の隣だから都内と変わらないし。ホールの規模も他は1500〜3000席あるのに大館だけ1200席ですから。

説明につい力が入るのも、相変わらずアンケートに「大館にはコンサートが来ない」と書かれたりするためです。手前味噌ですが、大館以外の方からは「どうして大館にはこんないいコンサートが来るんですか」とよく聞かれるんですよ。

そんなこんなで藤井フミヤ、9月19日(土)10時から一般発売開始です。全席指定で料金は一律6800円、お求めは当館の他、いとく大館ショッピングセンター、ローソンチケット、チケットぴあでどうぞ。

ちなみに遠方からの質問でもうひとつ多いのが「大館ってどこにあるんですか?」。自分で調べろーっ!(陽)