人の心に「詩」は届くか (2010/07/02掲載)

■詩のボクシングふたたび

 先日知り合いの高校生に「詩のボクシング」って知ってる?と聞いたところ、3人が3人とも「知らないです」とのこと。まぁその答えについては想定の範囲内だったわけですが、3人とも同じ答えをしたはずなのに、そのリアクションが全然違ったのには少し驚かされました。ひとりは「ふーん」と完全に無関心、ひとりは「自作の詩なんて…」とカッコ悪いと思っている様子、残りのひとりは「超面白そうなんだけど!」興味深々。

 一見バカバカしいようなことを本気で面白がれるメンタリティは、生きていく上で凄く重要なものだと個人的に思っているわけですが、子どもたちにそういう気持ちを養う環境を創っていくことも我々大人の重要な使命なんだろうなぁと思っています。そのために、我々公設ホールとしても、色々と新たな取り組みにチャレンジし、色んなキッカケを創っていけるよう頑張りたいですね。

 さて、堅い話は程々にしてこの辺で少々告知を。7月24日(土)に「詩のボクシング秋田大会」を開催します。昨年に続いての開催となる「詩のボクシング」ですが、リングに見立てた舞台で2人の朗読者が自作の詩を朗読し、どちらの表現がより観客の心に届いたか、その表現力を競うイベントで、別名「声と言葉のスポーツ」とも呼ばれています。秋田では昨年初めて開催されたこともあって、あまり馴染みがないかもしれませんが、毎年1回開催されている全国大会も今年で10回目という全国規模のイベントです。今回の秋田大会は、その全国大会の予選という位置づけで、優勝者には全国大会への出場権と往復の旅行券が与えられます。現在、参加者募集中。15歳以上で少しでも興味のある方はどなたでも参加できます。大会に先駆けてワークショップも同日に併催しますので、全く何も知らない方でも安心して参加できる大会です。奮ってご参加ください。詳しくは大館市民文化会館までお問い合わせを。(山)


■7月3日ビギン一般発売

 沖縄の音楽と言えば、独特の琉球音階(ドレミファソラシドのレとラを抜いたもの)で三線の響きにのせて歌い踊られる沖縄民謡から、今や一大勢力となったポップスの面々まで、まさに多士済々。ポップス系でも、喜納昌吉や古謝美佐子などいかにも沖縄という歌手から、国籍を感じさせない安室奈美恵など沖縄アクターズスクール出身者まで、質・量ともに歌の国オキナワの面目躍如といったところです。9月に大館公演を行うBEGINも沖縄県石垣市出身の3人組です。

 TBSの伝説の番組「イカ天」で第2代グランドイカ天キングに輝いたBEGIN。地元では「沖縄の歌の神様」と呼ばれている彼らの音楽は、沖縄音楽を土台にブルースのテイストをのせたものと言えます。その魅力の第一は、なんといってもヴォーカルの比嘉栄昇の声でしょう。メガヒットを飛ばすわけでもないのにライブに満員の客を集めるのは、生で聴く比嘉さんの声、そのヒーリング効果に囚われてしまうからじゃないかと思います。ま、そんなことは私より皆さんの方がよくご存じでしょうが。
ということでBEGINの大館公演は9月7日(火)19時開演です。ツアーの正式タイトルはちょっと長いですよ。「ビギン20周年 うたの日10周年 だから今年はうたの年ツアー2010」。

 明日3日午前10時、大館公演のチケットの一般発売を開始します。市内のプレイガイドはいとく大館ショッピングセンターと大館市民文化会館の2ヶ所。他にローソンチケット、チケットぴあ(どちらも特設電話あり)、イープラスでも発売します。全席指定、料金は一律6000円です。ということで、良い席はお早めに。(陽)


■ピアノマラソン締切り間近

 8月8日(日)開催、恒例夏のピアノマラソンの参加者募集中です。締切りは7月10日(土)です。お忘れなく。(工)