平成24年度、スタートです (2012/04/07掲載)



 相変わらずの余震続きになんと4月の暴風雪。平穏とはいかない年度替りですが、皆さんご無事でしょうか。

■志らく落語とリニューアル

 指定管理者2期目初年度の平成23年度は、東日本大震災と原発事故のためキャンセルが相次いだものの、会館自主事業については近来になく充実したラインナップとなりました。最後の自主事業「おおだて特選落語会」も、わかる人はどうしてこの落語会に、と不思議に思う立川流四天王のひとり、立川志らく師匠の独演会。弟子の二ツ目らく次さんの「黄金の大黒」(これがまた上手い)を皮切りに、志らく師匠は「死神」「紺屋高尾」など3席をたっぷり演じて満場を唸らせました。いやぁこれが2千円とは申し訳ない、今までのこの落語会で一番よかった、大館の落語会はすごい、等々来場者からは絶賛の嵐。というわけで担当も苦労した甲斐があったというもの。長谷川プロデューサーにも感謝々々です。

 また、23年度のリニューアル工事は、1月から3月までかかって全館のトイレ改修を行いました。永らく増設の要望が多かった大ホールの女性用トイレは、15から24に大幅に増えました。一部和式も残していますが、ほとんど洋式化しています。もちろんウォシュレットタイプ。大ホールには「みんなのトイレ」もできたので、身体の不自由な方や乳幼児を連れた方なども安心してご利用いただけます。


■さあ新年度

 ということで、新年度。4月1日から事業団の名称が変わりました。今までは財団法人大館市文教振興事業団、これからは一般財団法人大館市文教振興事業団です。どうぞよろしく。え、変わり映えしない?まぁアタマに一般が増えただけですから。でも、けっこう難儀だったんですよ、ここまで来るのも。それはさておき、名前が変わっても公益事業を行う組織であることに変わりはありません。今後とも文化会館と大館樹海ドームをよろしくお願いいたします。それから、文化会館の職員は異動なし。同じメンバーでもう1年、よろしくお付き合いください。

 さて、24年度の文化会館自主事業はすでに2つスタートしています。4月15日「週末よしもと―笑顔満開!春のお笑い祭り」は完売しました。実は、お笑いで大ホールが完売というのは意外に珍しいのです。長く辛い冬だったから皆さん明るい笑いを欲しているのでしょうか。

 もうひとつは、5月22日の「マリア・フォシュストロームアルトリサイタル」。こちらはだいぶ苦戦しています。カタカナで読みにくいし聞いたことのない名前だから?なじみのないアルトだから?外国語の歌聴いても意味わからないから?クラシックの歌い方についていけないから?

 まあ、どれも分からないでもないですけどね。実行委員長の作山さんも大して変わらないと思うんですよ。それでもマリアさんの歌声に惚れ込んでリサイタルを主催しようというのだから、きっと何か心を打つものがあるんです。よおし、それなら聴いてみようじゃありませんか。

 マリアさんの2種類のCDが文化会館のみどりライブラリにあります。皆さん、よかったらぜひ聴いてみてください。そして、少しでも心に引っ掛かるものがあったら、ぜひぜひ生を聴いてみてください。歌の力、生演奏の力で、思いがけない宝物が見つかるかもしれませんよ。


■24年度友の会会員募集中

 24年度の大館市民文化会館友の会会員を募集中です。入会金なし、年会費千円で、期間は4月1日から25年3月31日までの1年間。自主事業の案内、先行予約、会員割引の特典があります。およそ1割引(上限500円)の会員割引は1公演につき2枚まで可能ですので、年2回以上当館自主事業を鑑賞する方は絶対お得です。年間を通して受け付けますが、入るならどうぞお早めに。

 ちなみに今年度はいつになく会員申込みの出足が早いようです。オペラ「トスカ」のせい?ポップスを2本やるって言ったから?それとも、春の珍事?     (陽)