二代 立花家橘之助襲名披露公演(2018/02/02掲載)

 早いもので2018年も1ヶ月が過ぎました。1月は仙台フィルのニューイヤーコンサート、津軽笛奏者・佐藤ぶん太さんのコンサートと立て続けに自主公演がありましたので、本当にあっという間でした。毎年思うのですが、まさに光陰矢の如しですね。今年の残り330日あまり、無為に過ごすことなく頑張っていきたいと思います。

■2/24(土)、25(日)昭和名画座
 2月24日(土)、25日(日)の2日間、中ホールで『昭和名画座』が開催されます。
 上映作品は、吉田喜重監督『秋津温泉』。大島渚監督『少年』。篠田正浩監督『心中天網島』。今村昌平監督『復讐するは我にあり』の4作品です。
 時間は両日とも9時開始で、24日が上記の順で上映し、25日は逆順での上映となります。入場料は1コイン500円で1日券の4本立て。ということで、4本全ての鑑賞は長丁場となります。もちろん、1日券ですので、途中で一端帰宅して食事や休憩をとってからの再入場もできますが、昼食用の部屋もご用意しておりますので、どうぞお弁当持参で気軽にご来場いただき、昔話に花を咲かせながらお楽しみいただければと思っております。どうぞ、お楽しみに。(工)

■3/4(日)落語30
 3月4日(日)は『おおだて特選落語会vol.30~二代立花家橘之助襲名披露公演~』です。平成14年4月からスタートした当会も、たくさんの方々に支えられて30回目を迎えることができました。ここまで続けられたのも、熱心にご来場いただくお客様、落語家の皆様、関係者の皆様のおかげと心より感謝しております。これからも永く続けていきたいと考えておりますので、今後とも皆様のお力添えをよろしくお願いいたします。
 さて、その記念すべき第30回は、立花家橘之助(たちばなや・きつのすけ)、三遊亭歌武蔵(さんゆうてい・うたむさし)、柳家喬太郎(やなぎや・きょうたろう)、そして二つ目の柳家やなぎ(やなぎや・やなぎ)という豪華な顔ぶれを迎えて開催いたします。「橘之助」という名前にはあまりピンと来ない方もいらっしゃると思いますが、女流三味線漫談の三遊亭小円歌といえばお判りかと思います。その小円歌さんが昨年11月に二代・立花家橘之助を襲名し、それを受けて今回の公演が実現しました。
 82年ぶりに復活した橘之助の名跡ですが、初代は明治から昭和初期にかけて抜群の人気を誇った女性音曲師で、三味線の名手だったそうです。男天下の当時の寄席にあって、芸一本で君臨し「女大名」との異名を持つほどの人気者だったと言われ、昭和の大女優・山田五十鈴主演の舞台「たぬき」のモデルにもなったまさに伝説級の人物です。没年が1935年ですから、故・立川談志が生まれた年。もう実際の高座を生で知っている人は、ほとんどいないと思われますが、それでも80年以上空席だったということは、後継者に値する人がいなかった、それほどの大名跡だったということです。その大名跡を小円歌さんが継いだということは、小円歌さんがその初代に比肩する可能性があるということ。そんな二代橘之助の生の高座がここ大館で観られます。この機会をぜひお見逃しなく。そして橘之助さんの脇を固めるのは、三遊亭歌武蔵と柳家喬太郎という人気落語家のお二人。すでに説明の必要がないくらいお馴染みの喬太郎さんと、当会三度目の登場となる元力士の歌武蔵さん。二つ目のやなぎさんを含めてとても華やかで豪華な高座になること間違いありません。演芸ファンに限らず、落語初心者にもおすすめしたいこの会。皆様お誘いあわせの上、ご来場をお待ちしております。チケットは全席自由席、一律2500円(当日3000円)。市民文化会館をはじめ、各プレイガイドにて好評発売中です。(山)