桜町は花盛り (2007/05/05掲載)

「桜町通信」にピッタリの季節になりました。文化会館の桜もただいま満開です。
ご存知のように、現在文化会館と中央公民館のある場所には昭和40年代半ばまで大館桂高校の校舎が建っていました。いま往時をしのぶよすがはほとんどありませんが、外縁と構内の歩道に立つ桜の古木は桂高校時代からのものです。今年も見事に咲き誇っていますが、なにしろ新制高校以前からではないかというほど年を経た老木なので、年々傷みが出てきているのが心配です。
いくつか大きなうろが生じてモルタルで塞いだりしていますし、何年か前にも倒壊のおそれのある1本を切っています。18年豪雪では太い枝が何本か雪の重さで折れました。なんとか長生きしてもらいたいのですが…。
植物が音楽や言葉を解するという研究もあるそうですから、時々木肌にふれて声をかけています。皆さんも文化会館や公民館にお越しの際は、木に声をかけてやってください。
続いて、花の頃にふさわしく今を盛りの人たちの公演情報を2つ。

■昇太・喬太郎が競演
春風亭昇太。いま最も勢いのある落語家の一人でしょう。何といっても笑点メンバーに入ったのは大きかった。当然ギャラもどーんと跳ね上がっていますが、大館に来るときは相変わらずお友達価格です。
大館ではおなじみの柳家喬太郎さんもますます好調。落語界で何かあるとだいたい喬太郎さんがからんでいますが、忙しい合間を縫ってしばしば大館に来てくれます。ありがたいことです。
ふたりとも変に貫禄がつかないところがいいですね。おおだて特選落語会11『昇太・喬太郎のすんごい二人会』は6月29日(金)午後7時開演です。前売券は今月3日から発売しています。お急ぎください。

■ミシュクがまた来る
ウラジミル・ミシュク。第9回チャイコフスキー国際コンクール第2位に輝くロシア人ピアニストです。ロシア語の発音は難しい、というか日本語に移しにくいのですが、当時はミチシュクと記されていました。本当の発音はどんなものなのか、ぜひ本人に聞いてみたいものです。
ミシュクは活発に世界中をツアーしていますが、日本には毎年のように来ており今年で8年連続の来日です。大館では5年振りのコンサートになります。これだけ頻繁に来日するということは、それだけ多くのファンがいるということでしょう。演奏のすばらしさは当然ですが、長身かつ甘いマスクも影響しているのでしょうね。国内公演をすべて聴く追っかけもいるようです。
今回のプログラムはとても豪華です。ベートーヴェンの「悲愴」からドビュッシー、クライスラー、そしてリスト、ショパンと並んだ曲目は、彦摩呂なら「ピアノ音楽の宝石箱やあ」というところでしょう。初めてピアノのコンサートを聴こうとする方にも絶対のお勧めです。チケットは12日(土)発売開始。中ホールの指定席ですのでどうぞお早めに。 (陽)