ショービズの国から音楽隊 (2009/06/05掲載)

■本場のエンターテイメントをぜひ
 軍楽隊とは、一般的には軍隊に所属する音楽隊のことです。主に戦場での信号伝達、兵士の士気の鼓舞や慰安のための演奏、儀礼などでの奏楽などを担っていますが、他方、一般対象の演奏会も盛んに行われていて、その演奏を耳にする機会は意外に多いかもしれません。もちろんわが国の自衛隊にも陸海空合わせて約30もの音楽隊があり、色々な場面で活躍しています。ここ大館でも昨年6月に「三沢北部航空音楽隊」の演奏会が開催され、多くのお客様に好評を得たことは記憶に新しいと思います。
 さて、軍楽隊といえば忘れてならないのがアメリカの軍楽隊でしょう。一般にアメリカの軍楽隊というと、行進曲「星条旗よ永遠なれ」や、その作曲者で“マーチ王”と呼ばれたスーザといったイメージが強いかもしれませんが、今日ではプロのミュージシャンによるジャズのビッグバンドやロックバンドなども存在していて、広く活躍しているのです。
 ということで、ここで告知を。今年9月1日(火)18時30分より大館市民文化会館大ホールにて「アメリカ陸軍音楽隊−Jazz&Pops LIVE 2009」を開催することが決定いたしました。出演はもちろんアメリカ陸軍音楽隊。今回のコンサートはタイトルのとおり、ジャズのスタンダードやオールディーズ、ポップスの名曲たちお送りするもので、耳に馴染みの曲たちをじっくり堪能できる楽しいコンサートになること請け合いです。本場アメリカのプロミュージシャンたちによる最高のエンターテイメントを、この機会にぜひお楽しみください。チケットは全席自由席、一般2500円、高校生以下1000円で、6月21日午前9時より各プレイガイドにて発売開始です。お求めはお早めに。 (山)

■大館ジュニアコーラスに入ろう
 歴史上初めて日本がヨーロッパ音楽に直接触れたのは、16世紀のイエズス会宣教師たちによる教会音楽でした。当時宣教師が書いた文書によって、日本人と西欧人の音楽に対する好みの違いがよく分かります。単純に言うとヨーロッパの複旋律と日本人の単旋律。教会音楽の対位法やポリフォニーは日本人には嫌われ、日本の音楽は宣教師フロイスに「日本では、すべての人が同一の音階でわめきあう」とバカにされています。この傾向は今でも歴然とあって、カラオケでも学校の式典でも結婚式の「てんとう虫のサンバ」でも、みんなで歌う時はたいがい斉唱ですよね。それでも、幕末に西洋音楽の洗礼を改めて受けてから150年、日本人もハーモニーの美しさを心地よいと感じられるくらいには変わりました。純正なハーモニーの心地よさはまさに天国的です。
 字数の都合でむりやり結論につなげます。大館ジュニアコーラスで天国的な境地を味わえるかどうかは確約できませんが、合唱することの楽しさを子どもたちに体験してもらえることは約束します。というわけで、ただいま団員募集中。年齢は6才から18才まで、毎週金曜日の夜7時から90分間、文化会館で練習を行います。経験や歌の上手下手はまったく関係ありません、いろいろな学校の友だちが待っています。県内にふたつしかないジュニアコーラスのひとつに興味のある人はぜひ見学においで下さい。 (陽)